先日実装されたパイロットの恋ちゃんですが、彼女の登場でアリーナの環境が大きく動いています。当初は回復阻害スキルが注目されたパイロットでしたが、ふたを開けてみれば本当に危険なのはAS(ActiveSkill)の方でした。
この記事では恋ちゃんのASの危険性を中心に、なぜ恋ちゃんが環境を激変させたのか、解説していきたいと思います。
文責:哀川JP
1.恋ちゃんの基本性能
早速ですが、恋ちゃんの性能について確認していきましょう。最も強力なASについては後程説明するため、ここではステータスと各スキルを紹介していきます。

まず、射撃、格闘、防御、反応共に非常に低い数値で、ステータスは恵まれているとは言い難い数値です。同レベルの高ステータスのパイロットと比較すると、各ステータスがそれぞれ100~50程度低くなっています。
次にスキルですがどれも非常に優秀です。まず、1つ目のスキル【滑って転んで!】ですが、スキルレベルMAXで4.5秒に1回、敵1体にめまい・ノックダンを与えます。戦闘開始直後から発動するため、恋ちゃんを編成している場合、敵の一体がめまい・ノックダンした状態から戦闘が開始されます。
2つ目のスキル【ミサイル妨害】はテキストの通り、スキルレベルMAX3秒に1回最大で8個の敵ミサイルの誘導を妨害します。これは、ミサイル自体は破壊しないものの、誘導ミサイルの誘導を無効にすることができるため、発射されたミサイルがターゲットを無視してまっすぐ飛ぶようになります。
3つ目のスキル【メンテナンス妨害】は、スキルレベルMAXで敵の受ける耐久値回復効果を30%減少させます。低下量がさほど大きくない他、回復効果自体も決して高い効果があるものばかりではないので、恋ちゃんのスキルの中では非常に地味なスキルになります。
2.真の脅威はAS
ここまでの性能では決して環境に影響を与える程のパイロットとは思えませんが、恋ちゃんの真の恐ろしさはASにあります。
ASのテキストは「敵全員のすべての行動をリキャストにする。持続時間:4秒」となっています。これはAS発動後、4秒間行動ゲージを0にし続ける効果があるという意味です。具体的にどのような状態になるのかは次の動画をご覧ください。動画を見る際は、画面右下の行動ゲージを注視していただけるとわかりやすいかと思います。
恋のやばさがまだ伝わりきってない気がするので見たことない方は是非見てほしい!ASで行動全部潰れるから回避すらできなくなる上、耐性付与が現状不可!まさに環境破壊のASです!#アイアンサーガ#アイサガ pic.twitter.com/KZYT1MwVeI
— 哀川/aikawa_JP (@aikawa_jp) 2019年5月4日
このように、このASが発動すると、すべての敵の行動のゲージが4秒間0になり続けるため、武器発射以外の攻撃や回避ができない状態になります。こうなってしまうと、前衛機体はただ敵から一方的に攻撃を受けるだけになってしまい、バリア等を持たない機体の場合、大きなダメージを受けてしまいます。射撃中心の後衛機体の場合、影響は前衛機体程ではありませんが、行動が強力な機体の場合は火力が大きく下がってしまいます。
持続時間についても、行動ゲージが0になっている時間は4秒間だけですが、そこから普段通りの回避や攻撃が行えるようになるまでは、最低でも5~6秒はかかりますので、実質10秒程度は何もできない時間が続きます。
当然、ASは更新スフィアや副官、機体のフレーム効果等を活用すれば複数回発動できるため、1戦に20~30秒は何もできない状況が発生します。これはアリーナでは致命的な長さで、熾烈な攻撃を前に大抵の前衛機体は敵の攻撃に耐えきれず爆散してしまうでしょう。
更に、恋ちゃんの性格が感性という点もASの凶悪さに拍車をかけています。感性はすべての行動でSPが獲得できるという性格で、ASの連続使用に適した性格です。ペットの番長や副官のシェリーゼを採用した場合、戦闘開始直後にASを発動でき、発動後15秒程度で次のASを発動できるようになってしまいます。
つまり、試合開始から30~45秒は恋のASの効果で、ほぼすべての前衛は機能を停止し続けるといっても過言ではありません。なお、この効果はAS発動のタイミングでGモードになっている機体の場合無効化することが可能ですが、他のパーツやスキルでは現状耐性を持つことはできません。
3.現状の対策(なんてありませんが)
これだけ強力なASに対策など存在するのでしょうか。その答えはただ一つ、自分も恋ちゃんを使う事です。互いに恋のASを撃ち合うことができれば、互いの前衛は機能不全を起こすため、状況はイーブンです。あとは前衛をいかに耐えさせ、後衛に行動に縛られない火力を出させるかを考えればよくなります。
前述のGモードも多少の対策にはなります。機体で言えばSIN3やメフィストが頻繁にGモードになる他、ASに反応するスキルの挑戦者や攻撃に反応する堅忍も一定の効果があるでしょう。しかし、4秒のスキル時間中に一瞬でもGモードが途切れれば、行動ゲージは0になりますし、そもそもアルセールが前衛に跋扈している現環境では、Gモード主体の前衛自体があまり活躍できません。そのため、有効な対策とは言い難い状況です。
また、AS中心の戦力構築を行うという手もあります。遥や睦月といった、行動ではなくAS自体で敵を持続的に攻撃するASを採用すれば、恋のAS時間中も敵に対して攻撃を行う事ができます。他にも、アルバメルルを採用することで敵の攻撃性能を低下させることも効果的かもしれません。
ただ、恋ちゃんを編成する以外の対策は、勝率を多少上げることはできても、確実な勝利を得るためのメタにはなりえません。恋ちゃんには恋ちゃんをぶつける以外に対策が見つかっていないのが現状です。
4.今後の恋ちゃんとアリーナ
今後、恋ちゃんのASに対して有効な対策が生まれるか、AS自体がナーフされない限り、実装されるすべての前衛機体は、機能不全の状態で戦い続ける事になります。基本的にアイアンサーガは機体の動きを眺めながら、ああでもないこうでもないと試行錯誤するゲームですが、恋ちゃんが環境を支配する限り、棒立ちの機体を緩慢な動きの射撃機体が撃ち続けるような画面を見続けるひどいゲームになってしまいます。
ゲームダッチーが現状をどこまで把握しているのかわかりませんが、この記事を読んで恋ちゃんに問題があると考えている指揮官は、是非ダッチーに現状の問題をメールで報告してください。
アイアンサーガの大きな魅力あるコンテンツであるアリーナをクソゲーにしないために、ダッチーには早急に対策を行ってほしいと願わずにはいられません。
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